漫画の話

昨日、twitter上でこういう発言
https://twitter.com/kameshita3/status/597966477132607488

「ジャンプ」がネトウヨ漫画家と手を組んだ。「グランドジャンプ最新号」にヘイトデモ常連の漫画家「富田安紀子」が別名で原作を担当する作品が読み切り掲載されている。富田の新作の帯は桜井が書いたようで「不逞朝鮮人」との差別文句が読みとれる。

を見た私は、以下のようにコメント付きでRTした。
https://twitter.com/r_tkt/status/598056560590397441

漫画家だからこそRTしておく。マジかよグランドジャンプ。心底見損なったぜ集英社

これに対しわずかではあるが、「漫画の内容は普通っぽいんだけど、悪いことなの?」的な反応があったので、一応最低限の説明をしておく。めんどくさいが。
問題は「今回の漫画の内容」ではなく100%「人」だ、という話です。
ネトウヨ界隈を以前からウォッチしていない人にはあまり知られていないかも知れないが、富田氏はその筋では有名人である。この人が何年も前からネット上に公開している排外煽動漫画『街宣!街宣!』や、連載をしているらしい似非愛国雑誌『ジャパニズム』の醜悪さを知っているか? 彼女の主張内容は基本「ネットde真実」の典型であり、量産型ネトウヨのテンプレみたいな人ではあるのだが、漫画家というスキルを使って商業ベースでヘイトスピーチを展開している点で悪質性は高い、と私は考える(おそらく本人にとっては正義感から来る保守運動なのであろうが、であったにせよ、だ)。
ここで話をすごく基本的な地点に戻すが、ザイトク会や有象無象のネトウヨが継続的にばらまいている嫌韓デマや差別発言というのは、現代先進国の倫理基準で言えばまごうことなく犯罪レベルの人権侵害であり、法整備が追いついていない日本ではマトモに取り締まられない以上、市民社会の自浄作用によって排除されるべきものである。たとえば桜井こと高田誠や山野車輪や皇族芸人の竹田ナントカの本を目立つところに置く本屋というのは、法で規制されてないからといって銃や毒薬を置いているようなもんであり、ハッキリ軽蔑に値する。晒されてやむなしと思うし、不買などの抗議が行われるべきだ。これを「でも需要があるんだから」「商売なんだから」しょうがない、という擁護で片付けるのは、資本主義の奴隷のすることである。人は金のみによって生くるにあらず。金のために倫理を犠牲にすることを恥じない社会、大衆自らが正義と公平の実現を志向しない社会に、明るい未来など期待できない。
といったところで話を戻す。
先述したとおり、掲げる主張や日々の活動内容から言って、富田氏が常習的なヘイトスピーカーであることは議論を待たない。ハッキリ言おう。こういう筋の人間でも大手出版社のまともな本で仕事ができる、という前例をひとつ作ってしまったことが、今回の問題点である。国家公安委員長増木重夫と付き合いがあるだけで国際的には問題視されるのの、ミニチュア版である。
「ダメだよ、グランドジャンプ集英社。おたくみたいなある程度模範的に振舞うべき立派な会社が、マイノリティーへの人権侵害に加担し続けている犯罪的な輩に仕事をやっちゃ、示しがつかないでしょ」
昨日のコメントを丁寧に書き直せば、以上のようになる。ただ、そこまで書かなくても誰にでも何がヤバイのか分かるだろうと高を括っていたし、そもそもtwitter上にはより綿密で論理的な指摘を行っている人たちが沢山いるので、私の仕事ではないだろうと甘えていた。今後とも甘えていたいので、皆さん頑張ってください。何がヤバイのかよく分からなかった人は、私以外の人のちゃんとした批判を読んでください。
説明終わり。



念のためですが、この手の話題で俺が何か言った時に付き物の「また余計な話題に口挟んで」「漫画だけ描いてりゃいいのに」みたいな「口は災いの元」タイプのお節介に対してあらかじめ言っておく。
うるせえ。平気だよこんくらい。