個人的総括と、便乗宣伝。

5月12日のツイートおよび13日の日記から一週間、無駄にお騒がせいたしました。読者の皆様の中には、押し寄せるご新規さんに辟易した方もいれば、私のスタンスに物申したい方もいることでしょう。逆に共感してくださった方もいるかもしれません。
この話題について一応、私個人としての締めを書いておこうと思います。
ポルポルくん風にありのまま起こったことを話せば、「俺は企業倫理と社会通念の話をしたと思ったら、いつのまにか表現規制の是非みたいなフェーズの違う話をする人たちがすっげえ騒いでいた」となります。
最初に表明した意見――「ザイトク会は現在進行形で日本国内のマイノリティに対して差別煽動という名の精神的暴力を振るっている凶悪なカルトであり、その広告塔を務める現役活動家に、集英社クラスの出版社、ジャンプとつく雑誌が今どき接点持つべきじゃなかったよね」――には、今でも全く変わりありません。
と言っても、別にこの程度の件で集英社に謝罪も何も求めちゃいないし、不買運動とかを煽ったつもりもない。騒ぎを耳に入れた関係者が今回の迂闊さを反省し、今後慎重になってでもくれれば、酔っ払いのカラミのような私の発言も少しは世のためになったかもって事で、十分です。
今回あらためて難しいよなあと思ったのはこのヘイトスピーチ問題、差別煽動の加害者の多くが同時に、デマの洪水に洗脳されたカルト被害者としての一面も持ってる点です。個人的には、「ネットで知った真実」の正体に気づいた人たちが復帰する際、誰もが笑顔で迎え入れる社会であってほしいと思う。さりとて「現役」の団体や構成員に対しては「そこまで下衆な真似をするなら、今はお天道様の下を歩けない覚悟をしとけよ」と冷遇するのもまた、社会の役割だと思うのです。
私は左翼の運動家ではないし、今後特定の党派と結んで闘争をする気も、今のところございません。ひきつづき時にくだらなく、時に真面目に、漫画でフィクションを描き続けます。そういう立場から、「差別は差別だ。愛国でも保守でもねえし、まして思想でも言論でもねえよ」と、時々思い出したように言うことにします。反発する人も、冷笑する人も、そこはご自由に。作家が作品外でこういうこと、もっと当たり前に言えるようになるといいなあと思うけど。



ついでに宣伝。私の未電子化作品が、携帯コミックサイト『まんが王国』で本日より配信開始されました。
http://sps.k-manga.jp/link.php?schword=%E9%AB%98%E9%81%A0%E3%82%8B%E3%81%84
以下、作品紹介。

『ボアザン』(講談社)。
http://sps.k-manga.jp/link.php?book_id=81133
不滅の魔女カトリーヌ・ボアザンが歴史のキーパーソンに関わり、時にくだらなく、時に真面目にもてあそぶSF歴史短編集。ちなみに台湾版コミックスのタイトルは『穿越時空的魔女』とやたらカッコいいぞ。

ボイス坂』第1巻(集英社)。
http://sps.k-manga.jp/link.php?book_id=81132
アイドル声優を目指す少女の、野望と蹉跌と再起と増長と不屈と…その他すべての物語。当時びっくりするほど気合いを入れて描いたので、多分今読んでもすごい面白いぞ。小説版1〜2巻もおすすめ。
 ちなみにこちらの台湾版タイトルは『声優花道』よ!
 花道って…
 フッ 終わらない上り坂こそ人生の花よ…

まんが王国』からは、今後とも過去作品が配信予定ですので、ご期待くださいな。